STILLDAM SAGA inc.+SHOPS+BARS///Ginとお万菜と私 小鉄
Ginとお万菜と私 小鉄

Ginとお万菜と私 小鉄

佐賀県伊万里市で2010年にお好み焼きBarとしてスタート。その後諸事情により、少人数でも運営できる形態に変更する際、店長の強いこだわりからジンに特化したお店として生まれ変わった「Ginとお万菜と私 小鉄」。
この名前にはいったいどんな思いが詰まっているのか…?!
店長の岩本貴志さんにお話を伺いました。

Q. 2018年2月に現在の形に変わったと聞きましたが…?

はい。それまではスタッフが複数いて、お好み焼きを厨房で焼いてから出す形をとっていたのですが、その後一人で対応することになって、厨房に入ったままでお客様をお待たせしたり、声がかけづらいというご意見もあって、常にカウンターの中に立って対応できるようにするため、大皿にして常温で管理できるおばんざいスタイルに変更しました。揚げ物や火を通さなければならないものも短時間で出せるように工夫しています。
あと、僕自身がジンが好きだったので、それを機に飲み物の方もジンをメインに変更させてもらいました。

Q. 「Gin とお万菜と私」って歌のタイトルみたいですが「小鉄」って?

もともとオーナーが飼っていた猫の名前です。それと、お好み焼きを乗せる小さな鉄板のことを小鉄と言うんです。そこから名付けられました。

Ginとお万菜と私 小鉄

Q. ジンが好きになったきっかけを教えてください。

生まれも育ちも伊万里なんですが、12年間ほど武雄の飲食関係で働いていました。
ウォッカやバーボンが好きだったので、よく飲みには行ってましたが、当時はぜんぜんジンには詳しくなかったし、注目もしてませんでした。
行きつけのお店のバーテンダーさんが、とてもお酒に詳しい人で、様々な種類のあまり見かけないような珍しいお酒とか、いろいろ教えてくれたんです。
ある時、ジントニックを作ってもらったんですが、それがもの凄く美味しくて、すっかりジンにはまってしまいました。
「ビクトリアンバット」というジンでしたが、僕の人生を変えたと言っても過言ではないほど衝撃を受けたんです。市販されている通常のジンの2倍以上のジュニパーが使われていて、正真正銘の“ロンドンドライジン”と言われるビターでドライな味わいが特徴的でした。
それ以来、いろいろなタイプやフレーバーがあって、それぞれに美味しいジンの魅力に取り憑かれています。

Q. 佐賀で初めてのクラフトジン「スティルダム・サガ」について、どう思いましたか?

Ginとお万菜と私 小鉄

噂には聞いていました。偶然、楠乃花蒸溜所の内装を手がけたのが友人で、佐賀初のクラフトジンについて書かれた新聞記事を送ってくれたんです。
その翌日、近所の酒屋さんがスティルダム・サガのサンプルを持ってきてくれたので、僕はそれを飲まないうちに即「買います!仕入れてください!」とお願いしました(笑)
サンプルと一緒にチラシもいただいたので、そこに書かれていた連絡先にすぐ電話して「見学させてください!」とお願いしたのが、発売予定日の前日のことでした。
実際に楠乃花蒸溜所に見学に行って、代表の和田さんが伊万里ご出身ということもあって、ますますスティルダム・サガの大ファンになってしまいました。
詳細はこちら >> スティルダム・サガ

Q. 飲んでみた感想は?

文句無しに美味しいです!
ここには100種類以上のジンを置いてるけど、他にはない味わいですね。作り方も独特で乳酸系の後味がするのは唯一無二だと思う。
Ginとお万菜と私 小鉄 スタンダードとリスボンと2種類あって基本的には同じ材料で作られているのに、配合の比率が違うだけでこんなに変わるんだって、とてもよく分かるので、飲み比べをしたいお客様にもお勧めしています。
日本酒をベースにしているという点も、作り手としての和田さんの思いがこもっていて、凄くいいと思うし、他には無い、スティルダム・サガだけが持つ独特の味わいは最大の武器。他にこのニュアンスを感じるジンは飲んだことがないですね。素晴らしいと思う。
BAR CASKさんの梅のジンも欲しかったけど、数が限られていたので入手できなくて…とても残念でしたが、これからどんなジンが出てくるのか、楽しみでしかないですね。

Q. ご自分がオーダーするとしたら、どんなジンがいいですか?

やはり地元伊万里の特産を使ったものですね。原料はどうしても植物になってしまうとは思いますが、例えば佐賀牛に合うジンとか。
Ginとお万菜と私 小鉄 タイプ的には喉越しが良くて、ストレートが美味しい、花畑を感じるような…すいすい飲めるジン。
ブルーベリーとかキンカンとかいいかもしれませんね。キンカンだったらコンポートにしたのを蒸留するとか、デザートカクテル的だったり、少しずつ楽しめるものとか、少し変わった飲み方が提案できるものを作ってみたいです。

Q. スティルダム・サガに合う料理は何ですか?

本格的に料理を学んだのがイタリアンのお店だったので、そのノウハウをベースに地元の旬の食材を使って和風や中華にアレンジしたおばんざいを作っていますが、スタンダードはすっきりしているので、イタリアンでも和食でも中華でも何にでも合うと思います。リスボンは柑橘系なので、しっかりした味付けのパスタやグラタンがいいと思う。
今回ご用意したのは、安納芋にバターを加えて仕上げたポテトサラダです。 ほんのり甘いポテトサラダなので、柑橘系のリスボンのトニック割りにはぴったりだと思いますよ。

店長の岩本貴志さん

Q. 今後のお店の展望は?

伊万里界隈には最近、国産ラムやウィスキーに特化したバーなど様々な趣向を楽しめるお店が増えてるので、さらにジンの種類を増やしていきたいと思っていて、究極はジンのみにしてもいいと思っています。
様々なジンの味の違いを楽しめる、テイスティングができるバーにしたいかな。
おばんざいに関しては、今まで同様、佐賀産の食材を使ったメニューをいろいろ提供していきますが、佐賀県内の他店の料理人さんとお互いに情報を共有することをとても大事に考えています。
例えば佐賀県内でもレンコンや玉ねぎは白石がいいとか、牡蠣は唐津や太良とか、地元の農家や漁師さんから直接素材を入手できるのは凄いメリットで、そういった情報を共有できる横の繋がりをこれからも広げていけたらと思っています。

おすすめメニュー

★おすすめメニュー

Barのポテトサラダ
濃厚な舌触りのポテトサラダとさっぱりした味わいのリスボンのトニックウォーター割りは絶妙な組合せで後を引きます。
和風や中華風、イタリアンなどおばんざいは常に10種類ほど用意されていて、どれも一皿300円。
他にパスタ900円、パフェ500円とお食事もデザートも充実しています。

※価格は税別。2020年11月現在。

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